HIStory
本当に、自分のアルバムって古くなったって言われたくないんだ。僕にとってはグレイテストヒッツ・アルバムだね。(このタイトルを持つ)ほとんどのアルバムはつまらないものだけど。僕は創造し続けたい。そうでしょ。新しい曲っていうのは違うってことなんだ。自分自身なんだよ。僕の心から生まれたもの、僕自身なんだ。でももう僕だけの歌じゃない。今は全ての人の歌だと感じるよ。
Scream ときどき、叫ぶことしかできなくなることがある。そんな風に感じたことってない?そのまま成り行きに任せるんだ。内なる声に耳を傾け、決断することが必要なんじゃないかな。
Childhood
僕たちの一人一人の歴史は、子ども時代から始まる。「Childhood」は、小さかった頃の僕の生活を映した歌なんだ。僕の痛み、喜び、夢、小さい時からパフォーマーだったという、人とは違った生活をしていたがために経験した精神的冒険。僕はステージで生まれた。「Childhood」、それは僕の鏡であり、僕の物語なんだ。
Earth Song
僕は、「Earth Song」を書いたときのこと、オーストリアのホテルでのことを覚えているよ。そのとき僕は、地球の惨状を考えて、苦しみ、痛みを感じていたんだ。これが僕にとっての地球の歌になった。人間が地球に対して犯した暴挙を、自然は償おうとしている。生態系のアンバランスや、自然界での多くの問題が、地球を傷つけていると僕は感じる。地球は傷を負い、あるいは喜びを感じることもある。僕はみんなにこの地球の声を聞かせるいい機会が来たって思ったんだ。これが「Earth Song」だよ。突然に僕のふところに飛び込んできたというような、インスパイアがあったんだ。オーストリアツアー中にね。
Stranger In Moscow
「Stranger in
Moscow」はデンジャラスツアーで、モスクワにいたとき書いたものなんだ。あれはおかしいほどに訳がわからなくて、寂しいときだったね。僕のいるホテルの外には、ファンの顔の海…歌って叫んでいた。僕はそれでも自分の部屋にいて、それでも孤独を感じていたんだ。この世にたった一人ぼっちなんだって。この歌の中で僕は「孤独で、心のうちが寒々としているとき、どんな気持ちがするんだろう」と書いた。「モスクワにいる異邦人のように」とも書いたけれど、これがそのときの僕の気分だった。モスクワではみんな親切だったし、コンサートもすごくうまくいった。でもあの日、特にあの日はいつもと違う心持ちがして、「Stranger in
Moscow」が頭に浮かんだんだ。こうやって歌ができたんだよ。