ベルリンの壁が崩壊してまもなく、9・11の出来事は、私たちの生き方を変えてしまいました。1989年、ドイツの人々は「Wir sind ein Volk(私たちはあるひとつの民族)」であると言いました。私たちは、アルメニア人であり、フランス人、イタリア人、ロシア人、アメリカ人、 アジア人、アフリカ人*なのです。私たちは、キリスト教徒であり、ユダヤ教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒なのです。私たちは黒く、そして白い。私たちは多くの違いを抱えながら、この世界を生きているのです。しかしその複雑さの中にも、共通してもつものがあるでしょう。私たちに戦争は必要ありません、と。

そしてドイツの子ども達へ、私はこう言いたいのです。私たちはあなた方を必要としています。世界があなた方を必要としているのです。羽ばたきなさい!夢をつかみなさい!アイデアを実現させなさい!なりたいと思うものならば、何にだってなれるはずです。宇宙飛行士に、科学者に、偉大な医者に、アーティストになりなさい!私のような人間にだってなれるはずです(微笑む)

私が、心のうちで特別にドイツを愛しているということを、理解してもらいたいのです。心からあなた方を愛しています。いつも、幸せに楽しく、という人生の贈り物を大切にしたいと思っています。みなさん、愛しています。
*Volk(nation)は、「国」と「民族」という意味がありますが、最近では、「民族」として使われることが多くなってきたのでこう訳しました。そのため、民族名と国名が一致していませんが、大目に見てください(^^;)
Michael's Speech @ Bambi awards 2002
2002/11