ベルリンの壁が崩壊してまもなく、9・11の出来事は、私たちの生き方を変えてしまいました。1989年、ドイツの人々は「Wir
sind ein Volk(私たちはあるひとつの民族)」であると言いました。私たちは、アルメニア人であり、フランス人、イタリア人、ロシア人、アメリカ人、
アジア人、アフリカ人*なのです。私たちは、キリスト教徒であり、ユダヤ教徒、イスラム教徒、ヒンドゥー教徒なのです。私たちは黒く、そして白い。私たちは多くの違いを抱えながら、この世界を生きているのです。しかしその複雑さの中にも、共通してもつものがあるでしょう。私たちに戦争は必要ありません、と。